最近では物理的に寿命が短く、周りに被害を及ぼしながら亡くなる液体コンデンサーがここ十年でほとんど使われなくなったので、PCパーツ全体の寿命が長くなったように感じます。
ソフトウェア的なエラーもブルースクリーンが懐かしいと感じるくらいに出なくなって来ました。
Windows 10でブルースクリーンに遭遇したことがあるのは片手で数えられる程度だったかと思います。
しかし、私の場合は金銭面の問題で中古パーツのツギハギをしてきたのでメジャーじゃない不具合も沢山経験してきました。
そこで今回はそろそろ買い換えるツギハギPCへの追悼の意も込めて、覚えている限りの不具合をまとめておこうと思います。
中には、これが原因だとわからずにパーツの寿命だと買い替えている人も多いかもしれません。
下にあるモノほど最近遭遇したものです。
ボタン電池切れ
マザーボードに必ず付いているボタン電池。
「CR2032」という規格の電池でそこら辺のコンビニにも売ってます。
このボタン電池が切れてしまうと、時間が狂う・BIOSの設定が初期化されたままになる・そもそもOSが起動しなくなる、といったことが起きます。
OSが起動しなくなる症状が出た場合はPCに詳しくない人はPCの寿命と受け取ってしまうかと思います。
このボタン電池自体は高くもないのでBIOS時点での不具合や時間が狂ってる時はまず交換を試してみると良いと思います。
どんな電池かわかりやすいようにアソシエイトリンクの画像を出していますが、正直何個も使うものじゃないので1~2個入りのもので十分だと思います。
レトロゲームのカセット内蔵電池の付替えとかにも使われる電池なので、そういったこともしたい方はまとめて買ったほうがお得です。
SATAケーブルの接触不良
やけにHDDの読み書きが遅くなって「HDDが死にかけてる……!」となったことがありました。
しかし、実際にはSATAケーブルの接触不良(もしくは断線)が原因でした。
これも割とわかりにくいハードウェアエラーでして、世の中におけるHDDの寿命と思われる不具合の真の原因がこれだという割合も少なくはないのではないかと思います。
対処としては一度ケーブルを抜き差しするか、SATAケーブルを新しいものに買い替えることです。
メモリーの接触不良
またまた、「寿命と思いきや……」な不具合です。
細かい症状までは覚えていませんが、中古メモリーの端子部分に酸化膜でも出来たていたのかPCが起動しなくなったり、不調になったりすることがありました。
端子部分を綿棒なりで擦って汚れを取ったり、メモリーソケットに抜き差しをしたりして対処しました。
帯電
正確には何が起きているのかはわかりませんが、「電源コードを抜いた後に電源ボタンを押しっぱにして放電すると治る不具合」を私は帯電と読んでいます。
症状としてはHDDやメモリーの接触不良の時と同じような動作の重さがありました。
帯電の場合はPCをシャットダウンし、電源コードを抜いた後に電源ボタンを十数秒から数十秒押しっぱなしにするとPCの具合が良くなります。
画面に赤い線
寿命が近いグラフィックボードや、グラフィックボードやHDMIの接触不良で起きる現象です。
接触不良で起きているならメモリーやSATAケーブルの接触不良のような対処を施せば良いのですが、グラフィックボードそのものの寿命の場合は厄介です。
グラフィックボードの寿命と言ってもグラフィックボード基盤の寿命かGPUの寿命かまではわかりませんが、ゲーム内でのテクスチャがおかしかったり3Dモデルの頂点位置が狂ってトゲトゲになったりすることがあったらグラフィックボードの寿命の可能性がとても高いです。
ダウンロード中の連続カクつき
根本的な原因は不明
HDDかCPU、はたまたマザボかマザボのLANチップの不調と、可能性が色々考えられてなおかつ調査しにくい不調なので原因解明に至りませんでした……
最初はEpic Games Launcherでゲームをダウンロードしているときしか起きなかったのですが、最近ではSteamや他のアプリケーションでも同様の現象が起きるようになってしまいました。
いつもはVDSLである我が家の最大ダウンロード速度である100Mbps(=12.5MB/s)に近い速度がでるのですが、この現象が起きてしまうといつもの半分くらいしかダウンロード速度が出なくなってしまいます。
色々設定を見直しましたが治すことができませんでした。
多分ハードウェア的な不具合だとは思いますが……
スリープ/休止状態からの勝手な復帰
ダウンロード中のカクつきを治すためにLANチップのドライバーを再インストールしたら起きるようになってしまいました。
マジックパケット系の機能がバグってるのか、スリープ状態や休止状態がすぐに解けてしまう状態でした。
以下のような手順を踏んでマジックパケット系の機能を無効化することで勝手な復帰を起きないようにすることができました。
「デバイスマネージャー」
→「ネットワークアダプター」
→「LANチップ」(Realtekとかの)
→「Wake On 〇〇」や「PME」を無効化
または「電源の管理」
→「このデバイスで、コンピューターのスタンバイを解除できるようにする」のチェックを外す
高負荷時のプチフリーズ
根本的な原因は不明
ゲームプレイ中にすべてのウインドウが黒画面プチフリーズを起こし、ウィンドウの枠がWindows 2000時代のような色になってしまう不具合です。
描画が止まるものの、処理は正常に動いているようで音も聞こえたまま、操作自体はできるので目隠し状態のままメニュー画面などを開いておいて予期しない敵の攻撃を受けないようにしていました。
グラフィックボード高負荷時に起きるのでグラフィックボードが原因だと思います。
今回は二つ上のダウンロード時ラグも併せてそろそろこのPCも寿命が近くなってきていると判断して、パーツを総入れ替えすることを決意しました。
グラボみたいな一部のパーツはまだ高騰していますが、半年後とかに壊れてしまうとグラボは再高騰しているかモノ自体が無くなっていそうな予感がしたので、泣く泣く今回はお高めの値段で買うことにしました……
コメント