先日、知り合いに無線機器同士の干渉について尋ねられました。
新しく買ったPCを無線でインターネットに接続したところ、くっそ遅い。
WiFiって混線とか干渉する?
とのこと。
確か5GHzは通信速度出せるけど、距離減衰や障害物による減衰が大きくて
2.4GHzは比較的減衰しにくいけど、WiFi以外にも2.4GHz帯を使う機器が多いから混線しやすい。
みたいな違いがあったはず。
ただ実際にどれくらい混線するか、減衰するかを調べているサイトがちょっと調べた程度じゃ見つからなかったので、試しにスマホを使って調査してみました。
混線させる機器は以下の3つとなります。
・スマホ内蔵Bluetooth
・PCのBluetooth(USB)
・PCのワイヤレスマウス(2.4GHz, 非Bluetooth)
PCの方に付いている2つの無線アダプターは隣接させ、そのすぐ横でスマホから回線速度をテストしました。
WiFiルーターからの距離はおおよそ1mです。
通信環境
光回線方式 | VDSL |
最大通信速度 | 100Mbps |
WiFiルーター | Aterm WR8166N |
PC(有線接続) | Realtek® RTL8125B 2.5G LAN |
スマホ(無線接続) | Pixel 6 |
ダウンロード速度
① スマホとPCのBluetoothオン + PCの無線マウスオン
② PCのBluetoothオン + PCの無線マウスオン
③ PCの無線マウスオン
④ 他の無線機器なし
⑧ PC有線接続
正直、このグラフからは混線しているかどうかは断定できません。
しかし、複数の無線機器を用いているときには「他の無線機器なし」に無いような速度低下が起きているので、不安定さは見て取れます。
アップロード速度
① スマホとPCのBluetoothオン + PCの無線マウスオン
② PCのBluetoothオン + PCの無線マウスオン
③ PCの無線マウスオン
④ 他の無線機器なし
⑧ PC有線接続
アップロードに関しては実際に干渉を実感できました。
ダウンロード時もですが、①~③では無線のマウスをグルグルと回しながら回線速度テストを行ったのですが、アップロード時だけマウスがカクカクと干渉しているような動きになりました。
グラフでもアップロードに関しては無線機器が多いほど通信速度が低下しているようにも見えます。
感想
以前、別の知り合いのPCを組み立て際に無線接続したときは80Mbps程は出ていたので、
スマホの無線接続って結構弱いんだなーと思いました。
そして、この調査で分かったことは「混戦するときはする」ということです。
今回は極端にスマホを別の無線機器に近づけて実験しましたが、
15cmほど離れてみれば不安定さは改善されました。
とはいえ離れすぎると同じ6畳間の部屋の中でも壁の反射とかが原因なのか、
逆に不安定になることも確認しました。
結論:有線接続が最強
まあ、スマホだとそういうわけにもいかないと思うので、
5GHz帯に対応しているルーターを自室内に置くことをおすすめします。
コメント