Steamクラウドに対応していないゲームのセーブデータをバックアップしたい場合や、ストーリー分岐を管理するためにセーブデータをコピーしておきたい場合などにはセーブデータを探す必要があります。
PCゲームにおけるセーブデータの保存先はコンシューマーゲーム機のように統一化されていないので初めて探す場合は戸惑うかもしれません。
今回は私が今まで遭遇したセーブデータ保存先をまとめたメモを記事として残しておこうと思います。
ゲームのインストール先
例:Half-Life 2, Portal
主な例としてSteamの運営会社であるValve社が開発したSource Engine製のゲームはインストール先にセーブデータを保存します。
インストール先のフォルダー内に「Save」といった名前のフォルダーがあればこのタイプの保存先かもしれません。
レジストリー
例:Line Light
Unityの標準機能であるPlayerPrefsを使っているような小規模インディーズゲームだとレジストリーにセーブデータが保存されていることがあります。
「\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\<会社名など>\<ゲーム名>」に保存されることになると思います。
Steamクラウド用フォルダー
場所:%programfiles(x86)%\Steam\userdata\<SteamのID>\<GameのID>\remote\
例:Saints Row The Third(旧版)
<SteamのID>はSteam CaluculatorでいうAccountIDのことです。
Steamクラウドに対応したゲームであればここにもセーブデータが保存されますが、「Saints Row The Third」のようなごく一部のゲームはここにだけにしかセーブデータが保存されません。
AppData以下のフォルダー
割と多くのゲームが利用するセーブデータ保存先です。
AppData自体の場所は「%userprofile%\AppData\」ですが、隠しファイル属性なので設定を変えないと見えない人も居るかも知れません。
場所①:%appdata%\(会社名など\)<ゲーム名>\
例:Baba Is You, FEZ
「~\AppData\Roaming\」に相当
ここを利用するゲームはあまり多くありません。
場所②:%localappdata%\(会社名など\)<ゲーム名>\
例:CODE VEIN, UNDERTALE
「~\AppData\Local\」に相当
場所①と同様に、ここを利用するゲームはあまり多くありません。
場所③:%userprofile%\AppData\LocalLow\(会社名など\)<ゲーム名>\
例:Getting Over It, Enter the Gungeon
「~\AppData\LocalLow\」に相当
Unity製のゲームに多く見られる保存先で、Unity製の場合は「会社名やブランド名\ゲーム名」という構造になっている。
(会社名など\)はゲームによっては会社名やブランド名などのフォルダー内にあるという意味です。
UserData以下のフォルダー(AppData以外)
Unity製のゲームでなければ以下のいずれかの場所にあると思います。
場所①:%userprofile%\Saved Games\(会社名など\)<ゲーム名>\
例:Dishonored 2, Prey
エクスプローラーでは「保存したゲーム」と表示される場所です。
ドキュメント(Documents)やミュージック(Music)のようにWindowsがわざわざ用意しているセーブデータ保存先ですが、ほとんどのゲームは使用していません……
場所②:%userprofile%\Documents\(会社名など\)<ゲーム名>\
例:The Witcher 3, Middle-earth: Shadow of Mordor
一般的な保存先その1
インディーズゲームだとUnity製が多いのも相まってあまり用いない印象。
場所③:%userprofile%\Documents\My Games\(会社名など\)<ゲーム名>\
例:NieR Automata, Fallout 4
一般的な保存先その2
私が所持するゲームの場合、半数近くのゲームはここに保存されているくらいにメジャーな保存先です。
Documentsとここを見れば7割のゲームのセーブデータは見つかる印象。
場所④:%userprofile%\Documents\SavedGames\(会社名など\)<ゲーム名>\
例:Axiom Verge, Bleed
ごく一部のゲームが用いる保存先
なぜ1階層上の「保存したゲーム(Saved Games)」にしなかったのかは謎
場所⑤:%userprofile%\Documents\Saved Games\(会社名など\)<ゲーム名>\
例:Phantom Breaker(?)
ごく一部のゲームが用いる保存先
場所④と同じく、なぜ1階層上の「保存したゲーム(Saved Games)」にしなかったのかは謎
そもそも例に出したPhantom Breakerの場合、ここにはコンフィグファイルしか置かれていないのでSaved Gamesの意味に合っていないような……
(会社名など\)はゲームによっては会社名やブランド名などのフォルダー内にあるという意味です。
おまけ:ゲームごとに検索できるサイト
「特定のゲームのセーブデータ保存先が知りたい、探すのめんどい」って人向けにセーブデータ保存先の検索に使えるサイトの紹介をしておきます。
ゲームのパフォーマンス問題、起動できないOSのバージョン、4Kへの対応方法や起動時ムービーのスキップ方法など、各ゲームのゲーム性に関わらない情報がまとめられたWikiです。
ヘッダーにデカデカと表示された検索窓からゲームを検索でき、各ゲームページの「Game data」項目にセーブデータ保存先が記されています。
セーブデータ保存先を探す以外にも便利な情報が載っているWikiなので英語が全く出来ない方でなければブックマークしておくのも良いでしょう。
コメント