MOLEK-SYNTEZのメインパズル No.1 – No.6 の攻略です。
Opus Magnumの攻略では途中まで各評価要素の最適化にチャレンジしてましたが、MOLEK-SYNTEZはZachtronicsのゲームの中でも難易度がやや高めなので、とりあえず通常の攻略だけ載せていきます。
PEROXIDE
日本語 | 過酸化水素 |
英語 | HYDROGEN PEROXIDE (PEROXIDE) |
化学式 | H2O2 |
効力種別 | 消毒剤 (DISINFECTANT) |
最初の問題です。
Opus Magnum の直後にプレイしたので低サイクルに挑戦したみたいな解き方になりましたね。
アームが無いこととQとEによる設置物の回転に最後まで気づかなかったことで難易度は高く感じました。
備考
過酸化水素は理系(というか化学系)でなくとも名前は聞いたことある一般的な化学物質だと思います。
主に漂白剤や殺菌剤として使われますが、活性酸素の一種でもあるため人体には毒です。そもそも高濃度だと皮膚に触れただけで爛れます。
低濃度であればオキシドールのように傷口の消毒殺菌に使用されますし、体内では代謝の過程では過酸化水素が発生するので、生物への使用は濃度が重要です。
工業用では最終的に酸素と水に分解される性質上、環境には優しいということで大量に使用されているようです。Wikipediaでは『近年工業的な過酸化水素の利用は拡大してきている。』とのこと。
ETHANOL
日本語 | エタノール |
英語 | ETHANOL |
化学式 | C2H6O |
示性式 | C2H5OH, CH3CH2OH |
効力種別 | 抑制剤 (DEPRESSANT) |
端っこでみみっちい動きをしてますが、低サイクル気味で解いてみました。
備考
エタノールは工業用、飲料、殺菌、燃料など多岐に渡る様々な用途で使われる物質です。
化学に詳しくなくても水や二酸化炭素のように一般教養レベルで知られてる物質でもあると思います。
あまり化学に詳しくない人はメタノールとエタノールを混同することがありますが、メタノールは失明や死の危険があるので飲んではいけません。エタノールの過剰摂取は死の危険がありますが、メタノールは代謝で生成される物質がエタノールで生成されるものよりも強毒なのです。
NITROUS OXIDE
日本語 | 亜酸化窒素 |
英語 | NITROUS OXIDE |
化学式 | N2O |
効力種別 | 解離性麻酔剤 (DISSOCIATIVE) |
この問題からは低サイクルとか目指さずに普通に解いていきます。
削除予定の原子に水素を押し付けつつ結合を解除するのは、よく行うテクニックの一つになると思います。
備考
亜酸化窒素は主に医療分野の麻酔として使用されており、笑気ガスとも呼ばれます。
工業用では燃料や燃料の添加物、食料の加工(ムース状)などに使われています。
亜酸化窒素が紫外線で分解されると一酸化窒素になりますが、これはフロンガスよりもオゾン層を破壊する力が強いので、亜酸化窒素の使用には環境問題が伴います。
AMPHETAMINE
日本語 | α-メチルフェネチルアミン(アンフェタミン) |
英語 | α–METHYLPHENETHYLAMINE (AMPHETAMINE) |
化学式 | C9H13N |
効力種別 | 興奮剤 (STIMULANT) |
回転操作が出てきて急に難しくなりました。
タイル1マス分の入力分子は押し出ししてしまうと、新しい入力分子が邪魔で押し出し元の砲台からは操作できなくなるのが今後の難点となってきそうです。
(※入力物質はQやEで回転させて配置させる事ができますが。その方法を知らない状態で解いています)
備考
アンフェタミンは主に欧米で処方・乱用される治療薬・覚醒剤です。
アメリカ合衆国では「Adderall」などの名で注意欠陥・多動性障害(ADHD)向けの治療薬、他の国ではナルコレプシー向けの治療薬としても処方されることもあるそうですが、日本では覚醒剤取締法で「フェニルアミノプロパン」の名で覚醒剤に指定されており、治療薬としても処方されていないそうです。
日本ではアンフェタミンよりも日本発祥のメタンフェタミンの方が乱用されていると聞いたことがあります。
γ-HYDROXYBUTYRIC ACID
日本語 | γ-ヒドロキシ酪酸 |
英語 | γ–HYDROXYBUTYRIC ACID (GHB) |
化学式 | C4H8O3 |
効力種別 | 解離性 (DISSOCIATIVE) |
原子の数が増えてきましたが操作としてはまだまだ簡単です。
備考
GHBは麻酔薬として開発され、ナルコレプシーとアルコール依存症の治療薬として使われている化学物質です。
ワインや牛肉といった食品にも自然生成されたGHBが含まれているものの、薬としては違法ドラッグとして日本を含む多くの国で規制されています。
日本では性犯罪への悪用が目立つことから2001年に麻薬及び向精神薬取締法で規制対象になりました。それまでは日本でも麻酔薬として使われていたようです。
DIETHYL ETHER
日本語 | ジエチルエーテル |
英語 | DIETHYL ETHER |
化学式 | C4H10O |
示性式 | (C2H5)2O |
効力種別 | 麻酔剤 (ANESTHETIC) |
入力物質の種類の幅が狭いので、出力物質と共通のパーツを見つけて利用するような解き方になってきました。
(※入力物質はQやEで回転させて配置させる事ができますが。その方法を知らない状態で解いています)
備考
ジエチルエーテルは有機溶媒や燃料としても使われますが、一般的には麻酔薬として有名な物質です。
中学~高校の化学でも名前だけは教科書に出てくるので、なんか名前は聞いたこと・見たことあるって人も多いでしょう。
効果的な量と致死量が近いことから導入麻酔ではなく維持麻酔として使われるそうです。
医療用電子機器が増えてからはガス爆発の危険性があるということで、先進国では用いられないものの、発展途上国では未だに維持麻酔薬の主流との事。
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