今回は「Varmilo 109 Calculator JIS Keyboard(Rose軸)」についてレビューして行こうと思います。
購入動機
購入動機は9年近く使ってた1,000円前後のキーボードがお亡くなりになったので、そろそろ快適なキーボードが欲しいなと思ったからです。
実は数年前(といってもコロナ禍だったので最近)に4,000円前後のメカニカルキーボードをAliExpressで買ってみた事がありました。
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しかし、その時に購入した完全無名の中華メカニカルキーボードでは、メカニカルの欠点であるチャタリングとバネ音、軸のグラつき、そして予想以上の押下圧で数カ月後にはゴミ箱行きになりました。
そんな経緯があったので安物買いの銭失いが起きないよう、出来れば静電容量無接点方式のキーボードを一万円台で買えないか探し始めました。
しかし静電容量無接点方式のキーボードはいくつかあるキースイッチの方式の中でもマイナーでコストも掛かるのか高いです。
東プレのREALFORCEや株式会社PFUのHHKBといった有名な日本ブランドのキーボードを見ると安くて25,000円前後と中々良いお値段します。
静電容量無接点方式キーボードで有名な中華ブランドであるAKEEYOのキーボードも値段は東プレの低価格帯と大差ないので、中華ブランドにありがちな中品質低価格といった立ち位置では無さそうです。
そこで見つけたのがVARMILO(阿米洛)のキーボードです。
13,000~15,000円程と1万円台ではあるものの、静電容量無接点方式を採用しているキーボード(厳密に言えば独自の軸)では格安です。
もしかしたらコロナ禍直前に流行ったカスタマイズキーボード界隈で色々調べていた方は知っているのかもしれません。
このブランドは商品の『売り』が多いからか、独自軸が静電容量無接点方式である事が隠れてしまっている様な気もするので、その点も取り上げつつ項目ごとに良いと思ったところをレビューしていこうと思います。
VARMILOの独自軸
Cherry MXの軸を搭載したモデルも存在しますが、何より特徴的なのがVARMILOの静電容量軸です。
メカニカルの押下感と静電容量無接点方式の利点を兼ね備えていることが特徴。
私が知る限り軸は
赤軸に相当するSakura軸
黒軸と赤軸の間あたりの押下圧のRose軸
赤軸よりも軽いDaisy軸
そして青軸に相当するクリッキーなGreen軸が存在します。
今回私が購入したのはRose軸です。
以前購入した無名ブランドの中華キーボードでは黒軸もどきでしたが押下圧が強くて合いませんでした。
今回購入したこのRose軸は個人的には丁度いい押下圧だなと思っていますが、超長時間キーボードを使うならSakura軸やDaisy軸でも良いかもしれません。
そして上記の画像を見ると分かるように軸がボックス状になっているので軸がガタガタ・カチャカチャとなるような横ずれをしにくいので非常に打ちやすいです。
また、静電容量無接点方式のお陰でチャタリングが起きにくい(起きない?)のと物理的なスイッチではないので耐久性が高いという点もあります。
独立した電卓機能
変わった機能として電卓機能があります。
このキーボードはNumLockキーで3つの状態をトグルすることができ、
NumLk ON (無点灯) → NumLk OFF (青点灯) → 電卓機能 (赤点灯) → NumLk ON (無点灯)
と遷移できる状態のうち赤点灯状態が電卓機能を使用可能な状態となります。
上の画像で丸く囲ったように、電卓機能時は一部キーに専用の機能があります。
普段と機能が違うキー
Pause
PgUp
PgDn
Fn + Enter
:符号(+/-)の切り替え
:一桁削除
:全消去
:計算結果を出力
Fn + Enter の機能は言葉だと若干分かりにくいですが、計算結果をキーボードの入力として接続先の器機へ送り込む事ができます。検索欄とかメモ帳とか。
最初は「これ要る!?」って思った機能でしたが、フルスクリーンのゲームやってる時とかには便利だと思いました。
電卓以外の機能
入力内容の表示 (NumLock ON)
電卓機能のディスプレイはNumLock ONだと入力キー、内容を表示します。
入力内容の表示 (NumLock OFF)
NumLock OFFだと過去二回分、一分間の入力キー数を記録します。
着脱式のケーブル
ケーブルはUSB mini-Bに対応した着脱式です。
LED発光
独自軸ではLED発光があります。
ゲーミングキーボードのように色を調整することはできませんが、キーごとの輪郭が分かりやすくなるので暗い場所でも使いやすいです。
LEDはブリージングモードと固定モードが存在し、ブリージングモードでは光度が時間に応じて増減します。(周期は数十秒)
ブリージングモードの周期と固定モードの光度はどちらも消灯含めて5段階で調整できます。
LED発光の調整
Fn + ↑
Fn + ↓
Fn + →
:光度を一段階上げる(固定)
:光度を一段階下げる(固定)
:モードを切り替える
/ 周期を早める(ブリージング)
/ 周期を遅める(ブリージング)
その他の情報
キーキャップはマットな触り心地のPBT(ポリブチレンテレフタレート)製で、今回買ったモデルの印字はドット調になっています。
Cherry MXの軸を搭載したモデルも存在するだけあって、VARMILOの軸はCherry MX軸向けのキーキャップに互換があるそうです。
ちなみに冒頭でカスタマイズキーボード界隈で色々調べていた方は知っているかもしれいないと書いた理由はキーキャップのデザインやキー数などを、日本公式代理店ではカスタマイズして注文できるからです。
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